「30代で次の会社が5社目になるけど、さすがに転職しすぎ?」
「採用担当者から『またすぐ辞めそう』と思われない?」
「本当は今の会社を辞めたい。でも5社目になるくらいなら、我慢した方がいいのかな……」
30代で何度か転職していると、次の転職に踏み切るのが怖くなることがあります。
特に、次の会社が5社目となると、
- 書類選考で落とされるのではないか
- 正社員では採用されにくくなるのではないか
- 年収を下げないと転職できないのではないか
- もう転職せず今の会社で耐えるべきなのではないか
と不安になる方もいるでしょう。
結論からいうと、30代で次が5社目だからという理由だけで、転職できなくなるわけではありません。
ただし、転職回数を気にする企業があるのも事実です。
そのため5社目の転職では、「転職回数をどうごまかすか」ではなく、
- なぜこれまで転職したのか
- 4社で何を経験してきたのか
- 過去の転職から何を学んだのか
- なぜ今回は長く働けると考えているのか
を説明できることが重要になります。
特に工場勤務の場合は、会社が変わっていても、設備操作・品質確認・安全管理・後輩指導など、複数社で積み重ねた経験を一つのキャリアとして見せることができます。
この記事では、30代で5社目になる人に向けて、転職回数の考え方から履歴書・職務経歴書・面接対策まで具体的に解説します。
この記事で分かること
- 30代で5社目は本当に転職しすぎなのか
- 企業は転職回数の何を気にしているのか
- 5社目でも不利になりにくい人の特徴
- 反対に注意したい職歴
- 工場4社の経験を強みに変える方法
- 履歴書・職務経歴書のまとめ方
- 「転職回数が多いですね」と言われたときの回答方法
- 次こそ長く働くための会社選び
- 結論|30代で次が5社目でも転職はできる
- 30代で5社目は転職しすぎ?採用担当者のデータから考える
- 企業が本当に心配しているのは「5社目」そのものではない
- 30代で5社目でも不利になりにくい4つのケース
- 反対に、30代で5社目が不利になりやすい4つのケース
- 工場を4社経験していても「転職4回」だけで見せない
- 転職5社目の履歴書|短期離職を消してもいい?
- 転職5社目の職務経歴書は「会社数」より「できること」を先に見せる
- 面接で「転職回数が多いですね」と言われたらどう答える?
- 転職5社目の面接で使える回答例5パターン
- 今の会社を辞めたら5社目になる…我慢した方がいい?
- 5社目でも転職を検討した方がいいケース
- 反対に、今すぐ5社目へ転職しない方がいいケース
- まだ辞めるか決めていないなら「在職中に求人を見る」のもあり
- 5社目を「最後の転職」に近づける5つの方法
- 6社目を防ぐために面接で確認したい6つの質問
- 30代で5社目でも年収アップはできる?
- 30代で5社目から未経験職へ転職できる?
- 30代・転職5社目についてよくある質問
- まとめ|30代で転職5社目でも「次こそ長く働ける理由」を作ろう
結論|30代で次が5社目でも転職はできる
まず知っておきたいのが、「次が5社目=通常は転職4回目」ということです。
たとえば、
- 新卒で1社目へ入社
- 1回目の転職で2社目
- 2回目の転職で3社目
- 3回目の転職で4社目
- 4回目の転職で5社目
となります。
つまり、「5社経験して、さらに転職する」のとは違います。
30代で転職4回目となれば、企業によっては転職回数について確認される可能性があります。
しかし、「4回転職したら不採用」「5社目なら正社員になれない」といった共通の基準があるわけではありません。
実際の選考では、転職回数だけではなく、
- 年齢
- 1社ごとの在籍期間
- 短期間での退職が何回あるか
- これまで経験した仕事内容
- 身につけたスキル
- 転職理由
- 応募先との経験の一致度
- 今回の志望理由
などを含めて判断されます。
重要なのは「5社目」という数字だけで、自分から転職を諦めないことです。
30代で5社目は転職しすぎ?採用担当者のデータから考える
「大丈夫と言われても、本当に企業は転職回数を気にしないの?」
と思いますよね。
ここは精神論ではなく、採用担当者を対象にした調査も見てみましょう。
dodaの調査では30代で「転職回数は影響しない」が最多
dodaが企業の採用担当者103人を対象に行った「転職に関するアンケート」では、30代の転職希望者について、転職回数が選考へ影響するかという質問に対して、次の結果となっています。
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| 転職回数は選考に影響しない | 20.4% |
| 3回目から影響する | 19.4% |
| 4回目から影響する | 18.4% |
この調査では、「転職回数は選考に影響しない」と回答した採用担当者が最も多くなりました。
一方、「3回目から」「4回目から」と回答した採用担当者も一定数います。
つまり、
「30代なら4回転職しても全く問題ない」とも、「4回転職したらもう無理」とも言えないというのが実態に近いでしょう。
なお、このdodaのアンケートは2018年12月に実施されたもので、有効回答者数も103人です。
そのため、「現在のすべての企業がこの割合で判断している」という意味ではなく、採用担当者によって転職回数への考え方がかなり異なることを示す参考データとして見るのが適切です。
出典:doda「転職回数が多いと選考結果に影響がある?採用担当者の印象や対策方法を解説」
一方で、転職回数を気にする企業が多いという調査もある
「じゃあ、転職回数なんて気にしなくていいんだ」と考えるのも少し危険です。
マイナビの「中途採用状況調査2025年版(2024年実績)」では、中途採用担当者の77.6%が応募者の転職回数を気にすると回答しています。
つまり、企業によって判断は違うものの、転職回数そのものを確認する採用担当者は少なくありません。
だからこそ、30代で5社目を目指す場合は、
「回数を気にされないことを期待する」のではなく、「気にされても納得してもらえる説明を準備する」
ことが大切です。
出典:マイナビ「中途採用状況調査2025年版(2024年実績)」
企業が本当に心配しているのは「5社目」そのものではない
採用担当者が転職回数を見る理由を考えると、対策がしやすくなります。
企業が知りたいのは、単純に、
「4回も辞めているからダメ」
ということではありません。
主に次の4点を確認したいと考えられます。
1.採用しても、またすぐ辞めないか
最も分かりやすい不安です。
求人を出し、応募者を選考し、入社手続きをして、仕事を教えるには時間も費用もかかります。
そのため、数か月程度の退職が何度も続いていると、
「今回採用しても、また短期間で辞めるのではないか」
と確認される可能性があります。
ここで必要なのは、
「今回は頑張ります」
という精神論ではありません。
たとえば、
過去の転職では給与を優先して会社を選んだ結果、仕事内容や勤務時間を十分に確認できていませんでした。その経験から、今回は仕事内容・残業時間・休日・配属予定部署まで確認したうえで応募しています。
のように、過去と今回で会社選びをどう変えたのかを伝える方が説得力があります。
2.毎回同じ理由で辞めていないか
たとえば4社すべてを、
- 人間関係が悪かった
- 上司と合わなかった
- 仕事が思っていたのと違った
という理由で辞めている場合、企業は「今回も同じことが起きないか」を確認したくなります。
もちろん、本当に会社側に問題があったケースもあります。
無理に自分が悪かったことにする必要はありません。
ただし面接では、会社への批判だけで終わらせず、
「その経験から何を学び、次の会社選びで何を変えたか」
まで説明しましょう。
3.4社で何を身につけてきたのか
30代では、単純な会社数だけでなく、これまでの仕事で身につけた経験も重要になります。
特に製造業の場合、会社が変わっていても経験が積み重なっていることがあります。
たとえば、
- 製造設備の操作
- 機械加工
- 製品検査
- 品質管理
- 安全管理
- 玉掛け
- クレーン作業
- フォークリフト
- 図面の確認
- 工程管理
- 後輩への作業指導
- 班長・リーダー経験
などです。
4社経験している人でも、
「会社を4回辞めた人」
として説明するのと、
「複数の製造現場で設備操作・品質確認・安全管理を経験してきた人」
として説明するのでは、採用担当者が受け取る印象が変わります。
4.今回の転職先に理由があるか
5社目の転職で特に避けたいのが、
「今の会社が嫌だから、とりあえず受かった会社へ行く」
という転職です。
それでは面接で、
「なぜ当社なのですか?」
と聞かれたときに説明できません。
さらに、入社後に仕事内容や働き方が合わず、6社目を探すことになる可能性もあります。
5社目では、
- これまでの何を活かしたいのか
- どんな仕事なら長く続けられるのか
- 何を改善したくて転職するのか
- なぜ応募先ならそれを実現できそうなのか
を明確にしておきましょう。
30代で5社目でも不利になりにくい4つのケース
同じ「次が5社目」でも、職歴の内容によって見え方は大きく変わります。
ここでは比較的不利になりにくいケースを紹介します。
1.1社ごとの在籍期間がある程度ある
たとえば30代後半で、これまで4社に数年間ずつ勤務している人と、30代前半で半年程度の退職を何度も繰り返している人では、同じ5社目でも意味が違います。
前者であれば、会社数だけを見るのではなく、各社でどのような仕事を経験したのかを説明しやすくなります。
大切なのは、
「4回転職した」ではなく、「約○年間で○○の経験を積んできた」
という視点でもキャリアを整理することです。
2.同じ業界・職種で経験を積んでいる
工場勤務であれば、会社が変わっていても仕事内容に共通点があるケースは珍しくありません。
たとえば、
| 会社 | 主な経験 |
|---|---|
| 1社目 | 組立・製造ライン |
| 2社目 | 機械操作・製品検査 |
| 3社目 | 機械整備・品質確認 |
| 4社目 | 設備操作・後輩指導 |
という経歴なら、会社は4社でも、
「製造現場で一貫して経験を積んできた」
とまとめられます。
もちろん、実際の仕事内容に沿って書く必要がありますが、会社数より経験の共通点を見つけることが重要です。
3.転職するたびに経験や役割が広がっている
転職によって、
- 一般作業から設備操作を任されるようになった
- 一つの工程だけでなく複数工程を経験した
- 製造だけでなく品質確認も担当した
- 新人教育を任されるようになった
- 作業者からリーダーになった
など、仕事の幅が広がっている場合は強みとして説明できます。
この場合、職務経歴書でも単なる会社の羅列にせず、「何ができるようになったのか」を見せることが重要です。
4.会社都合など、自分だけでは避けにくい事情がある
過去の退職に、倒産・事業所閉鎖・契約終了など、本人だけでは避けにくい事情が含まれていることもあります。
その場合は、事実を簡潔に説明しましょう。
すべての退職理由を無理に一つへまとめる必要はありません。
4社それぞれについて、
| 会社 | 退職理由 | 得た経験 | 次で変えたこと |
|---|---|---|---|
| 1社目 | ○○ | ○○ | ○○ |
| 2社目 | ○○ | ○○ | ○○ |
| 3社目 | ○○ | ○○ | ○○ |
| 4社目 | ○○ | ○○ | ○○ |
と整理すると、面接対策にも使えます。
反対に、30代で5社目が不利になりやすい4つのケース
一方で、転職回数について詳しく確認されやすい職歴もあります。
1.1年未満など短い在籍期間が何度もある
数か月から1年未満など、比較的短い期間での退職が複数回続いている場合は、採用担当者から理由を聞かれる可能性があります。
なお、「短期離職=必ず1年未満」という法律上の統一された基準があるわけではないため、この記事では「1年未満などの短い在籍期間」という表現を使っています。
重要なのは、短い職歴を無理に隠すことではありません。
それぞれについて、
- なぜ退職したのか
- 何が想定と違ったのか
- 自分側に改善できる点はあったのか
- 今回は応募前に何を確認しているのか
を整理しましょう。
2.毎回ほぼ同じ理由で退職している
4社とも同じ理由で退職している場合は、一度立ち止まって原因を考える必要があります。
たとえば、
- 毎回残業の多さが理由になる
- 毎回人間関係で辞めている
- 仕事内容を十分確認せず入社している
- 給与だけで会社を選んでいる
- 通勤時間が長い会社を何度も選んでいる
といった共通点が見つかることがあります。
5社目では、「また辞めないために何を変えるのか」が重要です。
3.仕事内容が毎回大きく変わり、次の方向性も決まっていない
営業→製造→販売→事務など、仕事が変わっていること自体が必ずマイナスになるわけではありません。
問題なのは、本人自身も、
「次に何をしたいのか分からない」
という状態のまま転職活動を始めることです。
複数の仕事を経験したからこそ、
これまで複数の職種を経験した結果、自分は○○の仕事で強みを発揮しやすいことが分かりました。今後は○○を軸に経験を深めたいと考えています。
のように、現在の方向性を説明できるようにしましょう。
4.退職理由をすべて会社のせいにしている
実際に会社側に問題があったケースはあります。
パワハラ、著しい長時間労働、求人内容との大きな違いなど、本人の努力だけでは解決しにくい問題もあります。
その事実まで隠す必要はありません。
ただし4社すべてについて、
「会社が悪かったです」
だけで終わると、採用担当者は、
「入社後に何か不満があれば、今回もすぐ辞めるのでは?」
と不安になる可能性があります。
事実を説明したあとに、
「その経験から何を学び、今回の会社選びでは何を確認しているのか」
まで伝えることが大切です。
工場を4社経験していても「転職4回」だけで見せない
ここは、工場勤務の方に特に伝えたいポイントです。
製造業では会社が変わっていても、現場で身につけた経験が次の会社で活かせることがあります。
たとえば32歳のAさんが、次のような経歴だったとします。
| 勤務先 | 在籍期間 | 経験 |
|---|---|---|
| 1社目 | 4年 | 製造ライン・組立 |
| 2社目 | 10か月 | 設備操作 |
| 3社目 | 2年 | 製品検査 |
| 4社目 | 2年 | 設備操作・後輩指導 |
この人が、
「これまで4社を辞めています」
だけで自己紹介すると、転職回数ばかりが目立ちます。
しかし、実際の職歴に沿って、
製造業を中心に約9年間勤務し、組立、設備操作、製品検査など複数の工程を経験してきました。直近では後輩への作業指導も担当しています。
とまとめれば、採用担当者は「何ができる人なのか」を把握しやすくなります。
転職回数を隠すのではありません。
転職回数と同時に、積み上げてきた経験も正しく見せるということです。
転職5社目の履歴書|短期離職を消してもいい?
転職回数が多くなると、
「短期間しか働いていない会社を履歴書から消したらダメなの?」
と考える方もいるでしょう。
履歴書については、原則として職歴を正確に記載するのが基本です。
dodaでも、就業期間が短い職歴を含め、原則としてすべての職歴を記載することが望ましいと案内しています。
職歴欄に収まらない場合は、
- 入社・退職を1行にまとめる
- 古い職歴は簡潔にする
- 詳細を職務経歴書へ記載する
などの方法があります。
転職回数を少なく見せるために、
- 勤務していない会社を記載する
- 在籍期間を実際より長くする
- 別々の会社を一つの会社だったように書く
など、事実と異なる経歴を作るのは避けましょう。
出典:doda「履歴書に職歴を書ききれない場合、どこまで書けばいい?対処法を解説」
ポイント
「短期離職があること」より、「説明できない職歴を作ってしまうこと」の方が後々問題になる可能性があります。短期離職は隠すのではなく、退職理由と今後の改善点を説明できる状態にしておきましょう。
転職5社目の職務経歴書は「会社数」より「できること」を先に見せる
職歴が4社ある場合、職務経歴書を1社目から順番に長々と書くと、採用担当者が「結局この人は何ができるのか」を理解するまで時間がかかります。
そこで、最初に職務要約を入れましょう。
工場勤務者の職務要約例
製造業を中心に約10年間勤務し、複数の製造現場で設備操作、製品の品質確認、安全管理、工程間の連携などを経験してきました。直近では後輩への作業指導も担当しています。これまで培った製造現場での経験を活かし、今後は一つの企業で専門性を高めながら長期的に貢献したいと考えています。
これなら採用担当者は、職歴をすべて読む前に、
- 製造業経験が長い
- 設備操作ができる
- 品質・安全を経験している
- 後輩指導経験がある
- 今後の方向性が決まっている
ことを把握できます。
各会社では「仕事内容+具体的な経験」を書く
各勤務先については、次のように整理すると分かりやすくなります。
- 在籍期間
- 担当工程
- 扱った設備・機械
- 製造した製品
- 取得資格
- 品質・安全面で取り組んだこと
- 改善した作業
- リーダー・後輩指導経験
たとえば、
「機械を操作していました」
だけではなく、実際の経験に合わせて、
○○設備のオペレーターとして製造工程を担当。日常点検、寸法確認、品質確認を行い、異常発生時は班長へ報告して原因確認と復旧対応を行った。
などと具体化すると、経験が伝わりやすくなります。
会社が4社ある人ほど、「どこで働いたか」だけではなく「何ができるようになったか」を見せることが大切です。
面接で「転職回数が多いですね」と言われたらどう答える?
30代で次が5社目になる場合、面接で転職回数について質問される可能性があります。
たとえば、
- 「これまで何度か転職されていますが、理由を教えてください」
- 「転職回数が少し多いようですが、何か理由がありますか?」
- 「今回は長く働けそうですか?」
といった質問です。
ここで大切なのは、転職回数を無理に正当化しないことです。
「全部会社が悪かったんです」
「たまたま合わない会社ばかりでした」
と説明しても、採用担当者が知りたい「今回も辞めないか」という不安は解消しにくいでしょう。
基本的には、
退職理由 → その経験から学んだこと → 今回の会社選びで変えたこと → 応募先で長く働ける理由
という順番で話すと整理しやすくなります。
転職5社目の面接で使える回答例5パターン
ここからは、よくある転職理由別に回答例を紹介します。
ただし、そのまま丸暗記するのではなく、必ず自分の実際の経歴に合わせて調整してください。
1.仕事内容が合わず転職してきた場合
これまで複数回の転職を経験しましたが、その中で自分が長く続けられる仕事内容や働き方が明確になってきました。
特に製造現場では、設備を操作しながら品質を確認し、チームで一つの製品を完成させる仕事にやりがいを感じています。
過去には仕事内容を十分確認せず入社したこともありましたが、今回は応募前に業務内容や勤務体制を確認しています。
御社であれば、これまでの製造経験を活かしながら専門性を高め、長期的に働けると考えて志望しました。
「仕事が合わなかった」で終わらせず、複数の経験から自分に合う仕事が分かったとつなげるのがポイントです。
2.キャリアアップを目的に転職してきた場合
これまでの転職では、担当できる業務の幅を広げることも意識して会社を選んできました。
その結果、設備操作だけでなく、品質確認、安全管理、後輩への作業指導なども経験できました。
今後は転職によって経験を広げ続けるのではなく、これまで身につけた経験を一つの会社でさらに深めたいと考えています。
御社では○○の業務に携われるため、これまでの経験を活かしながら長期的に専門性を高められると考えています。
「キャリアアップ」という言葉だけでは抽象的です。
実際に何ができるようになったのかまで伝えましょう。
3.会社都合の退職が含まれている場合
これまでの退職の中には、会社側の事情によるものもあります。
それ以外の転職についても一度すべて振り返り、現在は自分の経験を長期的に活かせる仕事内容や働き方を重視して会社を選んでいます。
御社の○○という業務であれば、これまで培ってきた○○の経験を活かせると考え、応募しました。
会社側の事情で辞めた場合は、必要以上に自分の責任として話す必要はありません。
事実を簡潔に説明したうえで、現在の転職理由へ話を進めましょう。
4.短い在籍期間の会社がある場合
短期間で退職した経験があり、その点については自分自身でも会社選びが十分ではなかったと振り返っています。
当時は給与面を優先して応募し、仕事内容や勤務体制を十分確認できていませんでした。
その経験から、今回は仕事内容・残業時間・休日・配属予定の業務などを確認し、自分が長く働ける条件を整理したうえで転職活動をしています。
御社の○○という仕事内容であれば、これまでの経験を活かしながら長期的に働けると考えています。
短い職歴については、言い訳を増やすよりも、
「何が原因だったか」「今回は何を変えたか」
を説明する方が伝わりやすくなります。
5.人間関係を理由に辞めた会社がある場合
前職では職場環境が自分に合わず、退職しました。
ただ、その経験を通して、仕事内容だけで会社を選ぶのではなく、チームでの働き方や教育体制についても入社前に確認することが重要だと感じました。
今回は仕事内容に加えて、配属部署や教育体制についても確認しながら転職活動をしています。
これまでの製造経験を活かしながら、一つの会社で長期的に働きたいと考えています。
人間関係が退職理由だったとしても、無理に、
「人間関係は全く関係ありませんでした」
と変える必要はありません。
ただし、前職の上司や同僚への批判を長時間話すのは避け、次の会社選びへどう活かしているのかまで話すことが重要です。
今の会社を辞めたら5社目になる…我慢した方がいい?
現在4社目で、
「本当は辞めたい。でも次が5社目になるから耐えるしかない」
と悩んでいる方もいるでしょう。
しかし、5社目になるという理由だけで今の会社へ残る必要があるとは限りません。
大切なのは「何社目か」ではなく、今の問題が改善できるのかを考えることです。
「次が5社目になるなら、今の会社を我慢した方がいいのかな」と迷っている方は、転職するか迷ったときの判断基準もあわせて確認してみてください。
まず「なぜ辞めたいのか」を具体的にする
漠然と、
「もう嫌だ」
と考えるだけでは、転職した方がいいのか判断しにくくなります。
たとえば、
- 仕事内容が合わない
- 残業が多い
- 夜勤がつらい
- 給与が低い
- 人間関係が悪い
- 上司から強い叱責を受けている
- 体力的に長く続けられそうにない
- 将来につながる経験を積めない
など、辞めたい原因を書き出してみましょう。
原因が分かれば、
「会社そのものを変える必要があるのか」「今の会社の中で改善できるのか」
を判断しやすくなります。
5社目でも転職を検討した方がいいケース
心身への負担が大きくなっている
仕事の負担によって、日常生活にまで大きな影響が出ている場合は、転職回数だけを理由に無理を続けないことが重要です。
状況によっては、退職だけでなく、休職や専門機関への相談なども含めて検討しましょう。
「5社目になるから」という数字だけで、自分の生活を犠牲にする必要はありません。
転職回数よりも、「今の仕事を続けることで心身にどれだけ負担がかかっているか」を優先して考える必要があります。仕事でメンタルが限界に近いときのサインと対処法も確認してください。
ハラスメントなど深刻な問題が続いている
暴言、嫌がらせ、パワーハラスメントなどの問題が続いている場合も、
「転職回数を増やしたくないから耐え続ける」
と考える必要はありません。
社内の相談窓口や公的な相談窓口を利用する方法もあります。
転職だけでなく、自分を守るためにどのような選択肢があるのかを確認しましょう。
今の会社では将来につながる経験を積みにくい
30代は、今後どのような経験を積むかも重要になってきます。
現在の仕事を続けても、
- 専門的な技術が身につかない
- 担当できる業務が増えない
- 昇給・昇進の見込みがほとんどない
- 今後やりたい仕事につながらない
という状態なら、転職によって環境を変えることも選択肢になります。
給与や待遇が長期的に改善しにくい
給与・休日・勤務時間などが大きな不満になっており、今後も改善する可能性が低いのであれば、他社の条件と比較してみましょう。
ただし、年収だけで転職先を決めるのはおすすめできません。
5社目では、
- 仕事内容
- 休日
- 残業
- 夜勤の有無
- 通勤時間
- 給与
- 教育体制
- 自分の経験を活かせるか
を総合的に比較しましょう。
反対に、今すぐ5社目へ転職しない方がいいケース
もちろん、「辞めたいと思ったら必ず転職すべき」というわけでもありません。
一度嫌な出来事があっただけ
仕事では、注意されたり、失敗したり、人間関係ですれ違ったりすることがあります。
一度嫌なことが起きただけで毎回会社を辞めているのであれば、少し時間を置いて考えた方がいい場合もあります。
問題が一時的なのか、今後も続く可能性が高いのかを分けて考えてみましょう。
次に何をしたいのか全く決まっていない
「とにかく今の会社から逃げたい」
という気持ちだけで転職先を決めると、再び自分に合わない会社へ入ってしまう可能性があります。
少なくとも、
- 次はどんな仕事をしたいのか
- 絶対に避けたい条件は何か
- どの経験を活かしたいのか
- 何を最も重視するのか
を整理してから求人を探しましょう。
「転職したい気持ちはあるけれど、次に何をしたいのか整理できていない」という方は、転職したいときに最初にやることから順番に整理してみましょう。
毎回ほぼ同じ理由で会社を辞めている
過去4社を振り返って、毎回同じ理由で辞めているのであれば、5社目へ転職する前に原因を整理した方がいいでしょう。
たとえば、毎回「残業が多い」が理由なら、
「なぜ残業時間を確認せず入社してしまうのか」
まで考えてみます。
会社を変えるだけでなく、会社を選ぶ方法そのものを変えることが重要です。
「転職したのに、また同じような理由で辞めたくなってしまった」という経験がある方は、転職後に後悔・失敗してまた辞めたくなったときの対処法も参考にしてください。
まだ辞めるか決めていないなら「在職中に求人を見る」のもあり
今すぐ退職するか決められない場合は、先に転職活動を始める方法もあります。
実際に求人を確認すれば、
- 自分の経験で応募できる会社
- 現在より給与が高い求人
- 自分が希望する働き方
- 企業が求めている経験・資格
が分かります。
求人を見た結果、
「思ったより応募できる会社がある」
と分かる場合もあれば、
「今の経験では希望条件の求人が少ない」
と分かる場合もあります。
つまり、転職するかどうかを決める前に、自分の市場価値を確認できるわけです。
すぐ退職せず、内定が出てから最終的に辞めるか判断する方法もあります。
30代で5社目になるのが不安な人ほど、いきなり退職するのではなく、まず求人を確認して「自分ならどんな会社へ応募できるのか」を知っておくと判断しやすくなります。
まず求人を見て自分の選択肢を確認したい方は、20代・30代・40代向けの転職サービスおすすめ5選も参考にしてください。
5社目を「最後の転職」に近づける5つの方法
5社目で本当に重要なのは、
「今回採用されるか」
だけではありません。
次の会社へ入ったあと、同じ理由で辞めて6社目を探す状況をできるだけ防ぐことも重要です。
1.過去4社の退職理由を全部書き出す
まずはスマートフォンのメモでも構いません。
4社それぞれについて、なぜ辞めたのかを書き出してください。
たとえば、
| 会社 | 辞めた主な理由 |
|---|---|
| 1社目 | 給与が低かった |
| 2社目 | 残業が多かった |
| 3社目 | 夜勤が合わなかった |
| 4社目 | 仕事内容が合わなかった |
という形です。
頭の中だけで考えるより、並べて見ることで共通点が見つかりやすくなります。
2.退職理由の共通点を探す
4社を並べると、
- 勤務時間を確認せず会社を選んでいる
- 給与を最優先している
- 仕事内容を詳しく確認していない
- 毎回通勤時間が長い
- 夜勤がある会社で続いていない
など、自分では気づいていなかった共通点が見えてくる場合があります。
ここが分かれば、5社目で何を変えるべきかも分かります。
3.絶対に避けたい条件を決める
次に、5社目では絶対に避けたい条件を決めましょう。
たとえば、
- 夜勤あり
- 年間休日が少ない
- 転勤あり
- 片道1時間以上の通勤
- 毎月長時間の残業がある
- 個人ノルマが強い
- 仕事内容が求人票だけでは分かりにくい
などです。
過去の退職理由と照らし合わせて考えるのがポイントです。
4.譲れない条件は3つ程度に絞る
反対に、条件を増やしすぎると応募できる求人がほとんどなくなります。
そこで、
「これだけは譲れない」
という条件を3つ程度に絞りましょう。
たとえば、
- 夜勤なし
- 年間休日120日以上
- これまでの製造経験を活かせる
などです。
それ以外の条件は、優先順位をつけて比較します。
5.求人票だけで会社を決めない
求人票だけでは分からないこともあります。
特に5社目では、面接を「企業から評価されるだけの場所」と考えないことが重要です。
自分がその会社で長く働けるか確認する場所でもあります。
5社目で同じ失敗を繰り返さないためには、入社前に会社を見極めることも重要です。求人票や面接でブラック企業を見抜くチェックポイントも確認しておきましょう。
6社目を防ぐために面接で確認したい6つの質問
1.入社後の仕事内容
「入社後は、まずどのような業務から担当する予定でしょうか?」
求人票と実際の業務内容にズレがないか確認できます。
2.教育体制
「中途入社の場合、どのような流れで業務を覚えていきますか?」
未経験業務や新しい設備を扱う場合は特に重要です。
3.配属予定の部署
「配属予定の部署は、どのくらいの人数で仕事をしていますか?」
チームの規模や働き方を知る参考になります。
4.残業時間
「通常時と繁忙期では、残業時間はそれぞれどの程度になりますか?」
単に「残業はありますか?」と聞くより、通常時と繁忙期を分けて確認した方が実態を把握しやすくなります。
5.評価制度
「昇給や評価は、どのような基準で決まりますか?」
給与アップやキャリアアップを重視するなら確認しておきたい項目です。
6.中途入社した人の働き方
「中途入社された方は、現在どのような業務を担当されていますか?」
実際に中途入社者がどのように働いているのかを知る材料になります。
30代で5社目でも年収アップはできる?
「5社目では、給料を下げないと採用してもらえないのでは?」
と心配する方もいるでしょう。
しかし、転職回数だけで次の年収が決まるわけではありません。
これまでの経験やスキルを必要としている企業へ転職できれば、条件アップを目指せる可能性もあります。
年収アップを狙うなら経験を活かせる求人を探す
製造業であれば、たとえば、
- 技能経験
- 特定設備の操作経験
- 品質管理
- 生産管理
- クレーン・玉掛け
- フォークリフト
- リーダー経験
- 後輩教育
など、企業が求める経験と自分の強みが一致する求人を探します。
「5社目だから給与を下げる」のではなく、自分の経験を評価してくれる会社を探すという考え方が重要です。
未経験転職では給与条件が変わる場合もある
一方、これまでの経験をほとんど使わない職種へ転職する場合は、経験者採用と比べて最初の給与条件が変わることがあります。
未経験職へ挑戦するなら、初年度の給与だけでなく、
- 昇給制度
- 賞与
- 資格手当
- 教育制度
- 数年後のキャリア
まで確認しましょう。
30代で5社目から未経験職へ転職できる?
30代で次が5社目になるタイミングで、製造業とは全く違う仕事へ挑戦したい方もいるでしょう。
30代であることや5社目であることだけを理由に、未経験職へ応募できなくなるわけではありません。
ただし、経験職へ転職する場合よりも、
- なぜ今その仕事へ挑戦するのか
- これまでの経験の何を活かせるのか
- なぜ長く続けられると考えているのか
を説明する重要性は高くなります。
職種が違っても活かせる経験を探す
たとえば工場勤務から別職種へ移る場合でも、
- チームで働いた経験
- 安全管理
- 納期管理
- 後輩指導
- 改善活動
- 正確さが求められる作業
- 報告・連絡・相談
など、他の仕事でも活かせる経験があります。
「工場しか経験していない」
ではなく、
「工場でどのような能力を身につけたのか」
まで考えてみましょう。
「転職回数も多いし、工場しか経験していないから自分には強みがない」と感じている方は、転職に自信がない・スキルがないと感じるときの考え方も参考にしてください。
30代・転職5社目についてよくある質問
30代で5社目は転職しすぎですか?
5社目という数字だけで、一律に「転職しすぎ」と判断することはできません。
同じ5社目でも、4社で数年間ずつ働いてきた人と、数か月程度の退職を何度も繰り返している人では職歴の見え方が違います。
転職回数だけではなく、在籍期間・経験・スキル・退職理由・今回の志望理由などを整理することが重要です。
転職回数は何回から不利になりますか?
「○回から必ず不利になる」という共通の基準はありません。
企業によって採用基準は異なります。
ただし、転職回数を気にする企業もあるため、30代で5社目を目指す場合は、転職理由と「今回はなぜ長く働けるのか」を説明できるように準備しておきましょう。
5社目でも正社員になれますか?
5社目だから正社員になれないと決まっているわけではありません。
これまでの経験、応募先が求める能力との一致、転職理由、志望理由などを含めて選考されます。
短い在籍期間が2回以上あると厳しいですか?
短期間での退職が複数回ある場合は、その理由について詳しく聞かれる可能性があります。
大切なのは回数を隠すことではなく、
- なぜ短期間で辞めたのか
- その経験から何を学んだのか
- 今回は会社選びをどう変えたのか
を説明できるようにすることです。
履歴書にすべての職歴を書いた方がいいですか?
基本的には、実際の職歴に沿って正確に記載することをおすすめします。
職歴欄に収まりにくい場合は、入社・退職を一行へまとめたり、詳しい業務内容を職務経歴書へ記載したりして整理しましょう。
転職回数を少なく見せるために、勤務期間を変えたり、事実と異なる経歴を作ったりするのは避けてください。
短い職歴を隠したらバレますか?
採用手続きの中で、提出書類や本人の説明などから過去の経歴との不一致が問題になる可能性があります。
「バレるかどうか」で考えるより、実際の経歴を正しく整理し、短期間で退職した理由について説明できるようにする方が安心です。
面接で転職回数について聞かれたら何と答えればいいですか?
それぞれの退職理由を簡潔に説明したうえで、
- その経験から何を学んだのか
- 今回の転職では何を重視しているのか
- なぜ応募先なら長く働けると考えているのか
まで伝えましょう。
30代で5社目でも年収アップできますか?
転職回数だけで年収が決まるわけではありません。
これまでの経験・資格・スキルを必要としている企業へ転職できれば、条件アップを目指せる可能性があります。
一方、未経験分野への転職では、経験職へ転職する場合と給与条件が変わることもあります。
30代で5社目から未経験職へ転職できますか?
応募することは可能です。
ただし、
「今の仕事が嫌だから別の仕事へ行きたい」
だけでは志望理由として弱くなります。
なぜその仕事へ挑戦したいのか、これまでの経験を何に活かせるのか、今後どのようなキャリアを作りたいのかまで整理しておきましょう。
次が5社目なら、今の会社を我慢した方がいいですか?
5社目になるという理由だけで今の会社へ残る必要があるとは限りません。
まずは辞めたい理由を具体的にし、
- 異動や業務変更で改善できるのか
- 今後も同じ問題が続きそうなのか
- 転職した方が解決しやすい問題なのか
を考えましょう。
まだ判断できないのであれば、退職する前に求人を確認してみる方法もあります。
まとめ|30代で転職5社目でも「次こそ長く働ける理由」を作ろう
30代で次の会社が5社目になると、
「もう転職しすぎなのでは?」
「正社員で採用してもらえないのでは?」
と不安になるかもしれません。
しかし、5社目という数字だけで、転職できないと決まるわけではありません。
企業側が確認したいのは、転職回数だけではなく、
- 短期間での退職を何度も繰り返していないか
- これまでの退職理由を説明できるか
- 4社でどのような経験を積んできたか
- 応募先で活かせるスキルがあるか
- 今回は何を基準に会社を選んでいるのか
- 入社後に長く働けそうか
といった部分です。
特に工場勤務の場合、会社が変わっていても、
- 設備操作
- 品質確認
- 安全管理
- クレーン・玉掛け
- 後輩指導
- リーダー経験
など、複数の会社で身につけた経験を一つのキャリアとしてまとめられる場合があります。
「4回会社を辞めた人」
として自分を見るのではなく、
「4社で何を経験し、何ができるようになったのか」
まで整理してみてください。
そして5社目では、過去と同じ会社選びを繰り返さないことが重要です。
- 過去4社の退職理由を書き出す
- 共通する退職原因を探す
- 自分の強みを整理する
- 次の会社で絶対に避けたい条件を決める
- 譲れない条件に優先順位をつける
- 求人票だけではなく面接でも仕事内容や働き方を確認する
ここまで準備できれば、過去の転職を単なる弱点ではなく、
「自分に合う仕事や働き方を知るための経験」
として次の会社選びへ活かすことができます。
まだ今の会社を辞めるか決められないのであれば、いきなり退職する必要はありません。
まずは在職中に求人を確認し、今の経験でどのような会社へ応募できるのか調べるところから始めても大丈夫です。
30代の5社目で本当に重要なのは、転職回数をどう隠すかではありません。
これまでの4社から何を学び、次こそ同じ理由で辞めない会社を選べるかです。

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